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妊娠すると起こる骨盤の変化・・・




妊娠中、女性の骨盤にはいくつかの重要な変化が起こります。これらの変化は、妊娠の進行に伴って、出産に備えて身体が適応していく過程の一部です。以下に主な変化を説明します:

1. ホルモンの影響

妊娠中に分泌されるホルモン、特にリラキシンは、骨盤を構成する靭帯や関節を緩める役割を果たします。これにより骨盤が広がりやすくなり、出産時に赤ちゃんが通りやすくなります。しかし、リラキシンの影響で骨盤周辺の関節や靭帯が不安定になり、痛みや不快感を感じることもあります。

2. 骨盤の開き

妊娠が進むにつれて、骨盤が自然に広がり始めます。特に恥骨結合(骨盤の前部分をつなぐ部分)や仙腸関節(骨盤の後ろ部分にある関節)がわずかに開くことがあります。この開きは、出産時に赤ちゃんが通過しやすくするための準備として必要なものです。

3. 重心の変化

妊娠に伴い、お腹が大きくなることで体重が前方に移動し、重心が変わります。これにより骨盤や腰にかかる負担が増加し、腰痛や股関節の痛みが生じることがあります。特に後方の骨盤仙骨に圧力がかかるため、痛みを感じやすくなります。

4. 股関節の可動性の増加

骨盤を支える股関節も柔軟性が増し、出産に向けて開きやすくなります。この可動性の増加も、歩行や姿勢に影響を与えることがあり、股関節や骨盤周辺に違和感や痛みを感じることがあります。

5. 背骨と骨盤の連動

妊娠中は、**腰椎(背骨の下部)**が前方に反り、骨盤が後ろに傾くことで、腰部と骨盤の動きが連動します。この姿勢変化は、妊娠後期に特に顕著になり、背中や腰に負担がかかりやすくなります。

6. 筋肉の変化

骨盤周りの筋肉、特に骨盤底筋群が伸びたり緩んだりします。これにより、骨盤底のサポートが一時的に弱くなることがありますが、出産後に筋肉が再び強化されることが期待されます。

妊娠中の骨盤のケア

骨盤周りの変化による不快感や痛みを軽減するためには、次のようなケアが効果的です:

  • 適度な運動:ウォーキングや軽いストレッチ、骨盤底筋のエクササイズ(ケーゲル体操など)は役立ちます。

  • 姿勢の改善:立っているときや座っているときの姿勢を意識することで、骨盤への負担を軽減できます。

  • マッサージや整体:専門家によるマッサージや整体が、骨盤や腰痛の緩和に効果があります。

 

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